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土木施工管理技士とは?必須スキル・1級2級の違いについて

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土木施工管理技士は、私たちの生活に欠かせないインフラを構築する専門職です。

例えば、河川の堤防や護岸工事といった公共設備の整備や、ダム、橋、道路、港湾、トンネルなどの
インフラの進行管理を行い、現場の責任者として指示を出します。

 

近年、老朽化する構造物の修繕や頻発する自然災害への対策が求められる中で、

業務量は年々増加の一途をたどっています。

 

今回は、土木施工管理技士の具体的な仕事内容から、資格の特徴まで詳しく解説します。

 

土木施工管理技士とは

職業の概要

土木施工管理技士とは、国家資格である「施工管理技士」の一種で、

建設業界で不可欠な役割を果たす専門職であり、土木工事の計画、実施、監督を主任務とします。

 

道路、ダム、橋梁など、国のインフラとして機能する多様な建築プロジェクトに関わります。

プロジェクトの初期から完成まで、その進行を確実にし、

時間内に予算を守りながら安全かつ高品質な結果を確保することが求められています。

 

需要が高まりつつある

土木施工管理技士が関与する工事は、主に公共工事が中心ですが、

最近では自然災害復旧工事の重要性も増しています。

 

私たちの生活基盤を支えるこれらの工事は、社会に対する貢献度が非常に高いものです。

 

工事計画の詳細な作成は、円滑な工事進行に不可欠です。

計画が不十分であれば、発注者が求める工期に間に合わない、

設計通りに進まないといった問題が発生する可能性があります。

 

したがって、工程管理や品質管理、安全管理を徹底する必要があります。

 

必要なスキルと役割

  • プロジェクト管理能力
    土木施工管理技士は、プロジェクトの予算設定からスケジュール管理、リスク評価に至るまで、
    プロジェクト全体の進行を効率的に管理することが求められます。
    たとえば、予算の10%以内でコストを抑える具体的な方法として、
    低コストで高品質な材料の選定や作業手順の最適化などが考慮されます。

 

  • 技術的知識
    この仕事において、土木工学の専門知識が必要不可欠です。
    実際の建設現場で適用される技術や方法論に精通している必要があり、
    たとえば、土質分析のもと適切な建設方法を選定します。

 

  • コミュニケーション能力
    多職種間での協力が必要なため、効果的なコミュニケーションスキルも非常に重要です。
    クライアント、設計者、現場作業員との間で情報を正確に伝え、
    適切なフィードバックを取り入れることがプロジェクト成功の鍵となります。

 

  • 問題解決能力
    施工現場では予期せぬ問題が多数発生します。
    例えば、突発的な機材の故障や天候の変化による作業の遅延などがありますが、
    その際に迅速かつ効果的に問題を特定し、解決策を提案・実行する能力が求められます。

 

土木施工管理技士1級と2級の違いは?

工事規模が異なります。

土木施工管理技士の資格には、1級と2級の2種類があります。

工事現場の規模に応じて、1級は大規模な土木工事の施工管理を、

2級は比較的小規模な土木工事の施工管理を担当します。

 

通常、工事現場には主任技術者を配置すれば十分ですが、

特定建設業者が元請として4,500万円(建築一式工事の場合は7,000万円)以上を下請けに発注する場合、

主任技術者ではなく監理技術者の配置が必要です。

 

この監理技術者は、1級土木施工管理技士の資格を持っていなければなりません。

 

受験資格が異なります。

土木施工管理技士の資格には1級と2級がありますが、その大きな違いの一つが受験資格です。

いずれも実務経験が求められる点は共通していますが、その実務経験年数には差があります。

本稿では、令和6年度から改正される新しい受験資格について解説します。

 

1級土木施工管理技士の受験資格

■第一次検定

  • 19歳以上(試験実施年度末において)

■第二次検定

1級一次検定合格者の場合

  • 実務経験5年以上
  • 特定実務経験1年以上を含む実務経験3年以上
  • 監理技術者補佐としての実務経験1年以上

 

2級二次検定合格者(1級一次検定合格者に限る)の場合

  • 実務経験5年以上
  • 特定実務経験1年以上を含む実務経験3年以上

 

1級土木施工管理技士の受験資格に関して、新たに注目すべき点は、

第一次検定において実務経験が不要となったことです。

 

これまでは、学歴に応じた実務経験が必須とされていましたが、これが完全に撤廃され、年齢制限のみが設けられました。

この変更により、特に若年層に対して受験の機会が大幅に広がると考えられます。

 

さらに、実務経験不要の措置は第一次検定に限らず、第二次検定にも適用されます。

ただし、第二次検定においては、試験合格後に一定の実務経験を積むことが新たな要件となりました。

 

2級土木施工管理技士の受験資格

 

■第一次検定

  • 17歳以上(試験実施年度末において)
  • 実務経験不要

 

■第二次検定

  • 2級一次検定合格後、実務経験3年以上
  • 1級一次検定合格後、実務経験1年以上

 

2級土木施工管理技士の受験資格にはいくつかの変更が加えられました。

まず、第一次検定に関しては実務経験が不要となり、17歳以上であれば受験が可能です。

これは、1級の受験資格が19歳以上であるのに対し、より若年層の資格取得を促す目的が見て取れます。

 

次に、第二次検定に進むための実務経験年数についても明確な規定が設けられました。

具体的には、2級一次検定に合格した後に3年以上の実務経験が必要です。

また、1級一次検定に合格した場合は、1年以上の実務経験が求められます。

 

このように、学歴や試験合格年度に応じた実務経験の要件が明確に定められており、

受験者は自分のキャリアパスに応じた計画を立てやすくなっています。

 

土木施工管理技士の試験内容

土木施工管理技士 第一次検定

第一次検定では、「土木一般」「専門土木」「法規」「共通工学」「施工管理法」が試験範囲となります。

1級と2級のいずれも、全ての問題が四肢択一のマークシート形式で出題されます。

 

合格基準は一般的に「60%以上の正解」とされていますが、年度によっては若干の補正が行われることもあります。

宅地建物取引主任者資格のように毎年合格ラインが大きく変動することはありませんので、

その点では比較的安定しています。

 

ただし、出題範囲が広範にわたるため、暗記だけに頼った短期集中型の学習では合格が難しいこともあります。

幅広い知識を確実に身につけることが求められます。

 

土木施工管理技士 第二次検定

第二次検定は全て記述式で行われます。誤解されがちですが、実技試験ではありません。

択一式の第一次検定とは異なり、記述式では的確にポイントを押さえた文章を作成する能力が求められます。

 

出題科目としては、受験者がこれまでに担当した土木工事現場での施工管理経験を記述する

「経験記述」が必須問題となっています。

 

また、「土工」「コンクリート」「品質管理」「安全管理」「施工計画」「建設副産物」などの項目が

選択問題として出題されることもあります。

 

高得点を狙うためには、明確で伝わりやすい文章を書く練習が必要です。

特に、経験記述では具体的な事例を挙げながら、論理的かつ詳細に説明することが重要です。

 

土木施工管理技士になるメリット

自身のキャリアの幅を大きく広げることができる

1級土木施工管理技士は監理技術者、2級土木施工管理技士は主任技術者として現場を管理することができます。

1級土木施工管理技士になると、建築一式工事では7,000万円、その他の工事では4,500万円以上の大規模な現場を指揮することが可能です。自身のキャリアの幅を大きく広げることができます。

 

転職市場で優位になる

建設業界は常に人手不足に悩まされており、その需要は高いと言われています。

そのため、土木施工管理技士の資格を持っていると転職市場で非常に有利になります。

特に、若くして1級土木施工管理技士の資格を取得していると、企業からの評価が一層高くなります。

 

自身の年収や役職アップにつながる

資格を持っていることは、転職だけでなく、現在の職場での昇給や昇進にも直結します。

国は企業に対して、技術評価点という形で資格保有者を評価しています。

 

1級土木施工管理技士は5点、2級土木施工管理技士は2点とされています。

この評価点により、企業は資格保有者を高く評価し、企業全体の評価向上を図る動きが進んでいます。

 

 

以上のように、土木施工管理技士の資格を取得することは、

現場管理の能力を高めるだけでなく、転職やキャリアアップにも大きなメリットをもたらします。

 

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