CADオペレーターの将来性って?業界歴7年目が徹底解説
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CADオペレーターはCADを使用して図面を書く職業です。
昨今世間をにぎわせているAIの台頭により、CADオペレーターという仕事の将来性について疑問を持つ方もいるかもしれません。実際には、AIでとって変わられる部分と変わられない部分があります。
当記事の筆者は建設業界と建設領域の人材派遣会社で9年ほど働いていた経験があります。
現場で見聞きした話もありますし、同期で聞いた話、人材派遣という切り口からも、独自の情報があるかと思いますので、今後のキャリア形成の参考にしてみてください。
CADオペレーターの将来性って?
CADオペレーターの将来性は、結論、非常に明るいと言えます。
建設業界において、非常に大きな動向としては「BIM」の台頭です。
BIMとは、Building Information Modelingの頭文字をとったもので「3次限で中央集権的に図面を書いていこう」という流れです。スーパーゼネコンを筆頭に、現場の図面作成をBIMにシフトしていこう!というビッグウェーブが来ています。
今まではAutoCADやJw_cadの様な2次限CADで図面を書いていました。そこから、CADWe’ll Tfasの様に3次限で図面を書いていこう!という流れになっているのが今です。今までは、あくまで1枚の絵として図面を書いていました。
そこから更に派生していきます。今までの3次限CADはあくまで1枚の図面を書いていましたが、今度は「中央集権的に図面を書く」というフェーズにきています。
今はまだ、BIMが業界全体に広まっている訳ではありません。
あくまで移行期間なので広まっている訳ではありませんが、今後はよりBIMが普及していきます。BIMを操作できる人材の価値は跳ね上がります。よって、BIMを使えるCADオペレーターの価値は非常に高く、将来性も明るいと言えるでしょう。これが業界全体の流れです。
ミクロな話をすると、CADオペレーター個人の将来性は人によって異なります。
例えば、CADオペレーターとして10年働いているが、使えるソフトはAutoCADだけで、作業も遅く、簡単なコマンドしか使うことができない、、、という方の将来性が暗いのは容易に想像がつくと思います。対して、第一線でバリバリBIMを使う人材の将来性は明るいです。
個人単位の将来性は、人によって変わります。それでは、どの様なCADオペレーターは将来性が明るいのでしょうか?どの様なCADオペレーターの将来性が暗いのでしょうか?
そこを左右するポイントについてみていきましょう。
CADオペレーターの将来性を左右するポイント
CADオペレーター個人の将来性を左右するポイント①BIMソフトが使えるか
「BIMソフトを使えるか使えないか」というのは、CADオペレーターにとって大きな分かれ道です。
今は移行期間ですので、BIMソフトを使っていない現場も多いですが、今後、BIMソフトを使っている現場は増えていきます。BIMが使えれば就業先が簡単に決まるのに対し、BIMソフトを使えない場合は、現場が限られます。
もちろん、BIMでないソフトを使っている現場はありますし、今後も需要としてなくなることはないでしょう。ただ、CADオペレーターとして価値を高めていきたいと考えた場合には、BIMを使える人材になることを目指しましょう!
CADオペレーター個人の将来性を左右するポイント②現場のことが分かっているか
CADオペレーターの仕事は、CADソフトの操作を理解していればいいか?と言われれば、それだけではありません。
「どう書くか?」だけではなく「何を書くか?」の知識が求められます。
また、現場の進捗に合わせて、必要になってくる図面も変わってきます。現場の進み具合に応じて、必要な図面を提案できるというのもCADオペレーターとしてレベルアップするコツです。
CADオペレーター個人の将来性を左右するポイント③CADの学習を続けられるか
CADは非常に奥が深いソフトです。デフォルトで表示されているリボンにはない、隠れ機能が沢山あります。
例えば、CADWe’ll Tfasで筆者がよく使っていたのは「直前選択」というコマンドです。10個選択して、作図の修正が完了した後、先ほど選択していたものを全て選択するというものになります。このコマンドを使うには「ツールバーカスタマイズ」と呼ばれる機能で、ツールバーにアイコンをドッキングする必要があります。
この様にCADの機能について深く操作を理解しておくと、作業スピードを各段に上げることができます。
また、施工管理等の現場代理人もCADを使って図面を作図したりする訳ですが、CADについて詳しくない人も多いです。熟練のCADオペレーターになると、施工管理や現場代理人の人に対してCADの使い方を教えていたりします。ここまでくると、価値は非常に高くなります。
新しいCADソフトも同様です。CADに関する学習を辞めずに続けられれば、CADオペレーター個人としての将来性も明るいでしょう。
CADオペレーター個人の将来性を左右するポイント④業界内で人脈があるか
業界内で人脈があるかないかも、CADオペレーター個人の将来性を左右します。
まず人脈があれば、仕事に困ったときに仕事をもらえたりもしますし、人を募集している人や会社を紹介してもらえることもあります。また、当記事の冒頭でもお伝えした様な「BIMソフトの導入が進んでいる」というのも、人脈があれば、必ず耳に入ってきます。
「あの現場はRevitらしいよ」
「ここはRebroみたい」
「海外からの発注はRevitだよね」
「最近Tfas使ってる現場減ったよね」
建設業界人同士での飲み会で、上記の様な話が出れば、自分はこれからどうすればよいか?が分かると思います。逆に、業界内での人脈がないと、流行の話は入ってきません。
仕事以外の部分でも、業界内の繋がりを大事にしておくことが大事です。
CADオペレーター個人の将来性を左右するポイント⑤CAD以外の仕事もできるか
CADオペレーターの仕事はCAD操作以外にも複数あります。例えば、施工管理が現場に行っているときに電話番をしてほしい、安全書類を作ってほしいなどです。
小規模の現場であれば、CAD兼事務の様な形で採用されることもあります。ExcelやWordなども使えるようになると、現場から喜ばれたりします。
CADオペレーターの将来性に関するQandA
CADオペレーターの仕事はAIに代替される?
一部代替される可能性があります。
おそらくCADオペレーターはAIを使うオペレーターという立ち位置になるかと思います。
CADオペレーターの仕事はなくならない?
なくならないです。今でも都内を見渡せば大量の建物がありますよね。これだけの数の現場数があった訳です。
また、建物は一度作って終了、ということではありません。作った建物を改修していく必要がありますので、建設業界の仕事はなくなりません。それに付随して、CAD図面を書く仕事は発生しますし、CADオペレーターも必要になります。
CADオペレーターは何歳まで働ける?
基本的には何歳まででも働ける仕事です。
職人等の体力仕事ではありませんので、年齢を重ねても十分に就業できます。むしろ経験を重ねるごとに技術力を向上させていけば、よりよい条件での就業が可能です。
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