2級建築施工管理技士とは?内容やメリットを解説
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施工管理技士は、建築工事の現場監督や進行管理を担当することがきできる国家資格です。
特に一般住宅や中小規模の建築工事現場では、多くの2級建築施工管理技士が活躍しています。
この記事では、2級建築施工管理技士の内容や取得するメリットなどを解説します。
2級建築施工管理技士の職務内容や、資格試験の難易度についてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
2級建築施工管理技士について
2級建築施工管理技士とは
2級建築施工管理技士は、建築工事の施工計画や管理を行う国家資格です。
この資格を持つ者は、工事の品質、安全性、コスト管理、工期の管理など、
現場でのさまざまな責任を担い、プロジェクトの成功に不可欠な役割を果たします。
具体的には、作業スケジュールの策定、資材の調達、作業員の監督、安全管理措置の実施などが含まれます。
1級建築施工管理技士との違い
建築施工管理技士には一級と二級が存在します。
業務内容に大きな違いはありませんが、担当する工事現場の規模が異なるために
就職先や年収などに違いがでてきます。
1級建築施工管理技士は、主に大規模な工事に関わりますが
2級建築施工管理技士は中小規模の建設工事を中心に担当します。
1級の資格取得は難易度が相当高いですが、大規模な工事に興味がある方やキャリアアップ、
収入向上を目指す方には、1級の資格取得を目指すことをおススメします。
資格 | 対象となる工事 | 必要な経験年数 |
---|---|---|
一級建築施工管理技士 | 超高層ビル、大規模商業施設、特殊構造物など | 実務経験5年以上 |
二級建築施工管理技士 | 一般住宅、中小規模の商業ビル、教育施設など | 実務経験3年以上 |
2級建築施工管理技士の試験内容
2級建築施工管理技士の資格を手に入れるためには、「建築施工管理技術検定」に合格することが必要です。
この試験は、第一次検定と第二次検定に分かれており、両方に合格することで資格を得ることができます。
ますます重要になる建築業界において、この資格はあなたのスキルを証明し、キャリアアップの一助となるでしょう。
ここではまず、第一次と第二次の試験形式を紹介します。
第一次試験
第一次試験は、4択問題のマークシート形式で行われます。
主に建築学や施工管理法(基礎知識+能力)、法規の分野から出題されます。
2023年度の試験では、全50問中40問に解答する必要があり、1問あたり1点の計40点。
合格の基準は24問以上(60%以上)の正解でした。
また、第一次検定に合格すると、「2級建築施工管理技士補」の資格を取得することができます。
ただし、2023年時点では2級技士補としての特別な業務はありませんでした。
しかし、2024年度からは制度が改正され、
2級技士補としての実務経験が3年以上あれば第二次検定を受験することができます。
第二次試験
第二次試験は、マークシート形式だけじゃなく、記述形式の問題も出題されます。
建築、躯体、仕上げの3つから1つ選んで、それぞれの分野に関する施工管理法の問題に答える形式です。
2022年の試験では、マークシートが14問出題されて、記述形式の問題が3つ。
合格ラインは得点率60%以上で、配点は明らかにされていません。
合格基準
2級建築施工管理技士試験の合格率は約30%前後で誰もが容易に合格できる試験ではありません。
ですが、じっくりと対策を行えば、必ずしも難解ではないでしょう。
この数年、合格率は上昇傾向にあります。
詳細な科目と出題形式
第一次検定
全50問、マークシート方式、四肢択一、四肢二択(施工管理法の一部)
1.建築学等【全17問、解答12問/選択・必須問題あり】
2.施工【全11問、解答8問/選択問題】
3.施工管理法【全10問/必須問題】
4.応用能力【全4問/必須問題】
5.法規【全8問、解答6問/選択問題】
第二次検定
全5問、記述式および四肢択一
1.施工経験記述【1問/必須問題/記述式】
2.施工用語【1問/必須問題/記述式】
3.工程管理【1問/必須問題/記述式】
4.法規【1問/必須問題/四肢択一】
5.建築/躯体/仕上げ【選択した受検種別で1問/選択問題/四肢択一】
2級建築施工管理技士のメリット
主任技術者へのキャリアアップ
2級建築施工管理技士の資格を取得すると、建設現場でのキャリアが飛躍することができます。
主任技術者として活躍することができれば、仕事の幅が大幅に広がり
高度な専門知識と責任感を持って仕事に取り組むことが求められます。
資格は、自身の能力やスキルの根拠を示してくれるものです。
技術的な能力とリーダーシップ力を証明し
昇進やキャリアアップの可能性を広げることにつながるきっかけになります。
個人の専門知識を高め、自己成長を促すためにも、積極的に資格取得を目指しましょう。
給与面での利点
主任技術者に昇進することで給与面でもメリットがあります。
昇給や特別手当、賞与などの金銭的な報酬が期待できるだけでなく、
将来的なキャリアパスや安定した職業生活も見据えることができます。
技術力の向上だけでなく
経済的な安定や生活の充実を目指す方にとって、必要不可欠とも言えます。
1級よりも受験資格が寛容
2級建築施工管理技士は、取得するのが比較的容易であり
1級建築施工管理技士と比べてハードルが低い資格です。
しかし、令和6年度からは1級建築施工管理技士の受験資格にも変更があり
1級の受験ハードルは以前よりも低くなりました。
ただし、1級建築施工管理技士の第二次検定を受験するためには
1級一次試験に合格した後、5年以上の実務経験が必要です。
一方、2級の場合は、実務経験が3年で良いため、依然として2級の受験ハードルは低いと言えるでしょう。
2級建築施工管理技士の転職先
1級建築施工管理技士と比べると、2級建築施工管理技士の活躍の場は、工事現場の規模によって制限があります。
それでも建設工事現場で主任技術者としての役割を果たすことができるため、
建設会社や工務店、ハウスメーカーなど、さまざまな領域で活躍の場があります。
建築施工管理技士の資格を持つ人々が多く集まる企業では、
技術的な能力が高く評価され、優れた施工技術や管理能力を持つ建設会社としての信頼性が高まります。
そのため、資格取得者の需要は高く、昇給や昇進の見通しも良好です。
ハウスメーカー
戸建住宅やマンションを取り扱うハウスメーカーは
中小規模の建設プロジェクトを扱う2級建築施工管理技士にとって
最適な転職先の1つです。
新築物件を扱う企業ほど需要が高まる傾向にあり
資格を有することは転職活動において大きなアドバンテージとなります。
近年では少子化の影響により市場規模が縮小する可能性も指摘されていますが
ハウスメーカーの事業は単に新築物件の建設にとどまりません。
リフォームやリノベーション事業、さらには海外展開などにも力を入れる企業が増えており
この業界には将来性が見込まれています。
ただし、ハウスメーカーによって得意とする分野や特徴は異なりますので
転職活動を行う際には各企業の特性をしっかりと調査し、自身に最適な会社を見つけることが重要です。
建設会社
小規模な住宅や商業施設の建築を手がける建設会社や、大規模なプロジェクトに携わる大手建設企業に問わず
建築施工管理技士には需要しかありません。
建設会社では、工事が一定の規模を超えると建築施工管理技士を配置する必要があります。
しかし、人手不足が深刻化している建設業界では、資格取得者が不足しています。
このため、大手建設企業や中小企業を問わず、建築施工管理技士の需要が高まっています。
そのため、2級建築施工管理技士の資格を持っていることは転職に有利に働きます。
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水野源太
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株式会社レバキャリ 1級電気工事施工管理技士
静岡県出身。新卒で大手総合設備会社に施工管理として就職し、大型現場の再開発工事を経験。その後、建設人材派遣会社へと移り、複数現場で施工管理としての経験を積む。1級電気工事施工管理技士に合格したのを機に、同社の本社へと出向。研修講師としてTfas研修・AutoCAD研修・専門知識を付与する研修・コミュニケーション研修等を担当し、1000人以上に対する研修を実施。副業では月間10万人が見る教育系テックメディアの立上げ、SEOの実行支援、ランディングページの制作を経験。2024年4月に株式会社レバキャリにジョインし、「建設業で長く働く人を一人でも増やす」為に研修やフォロー、マーケティング業務に従事。