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未経験からBIMオペレーターになるまでの手順を解説【専門家監修】

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建設業界はアナログな業界と言われていますが、最近ではデジタル化(DX化)が推進されています。

 

中でも建設業界を大きく変えるといわれているのが「BIM」と呼ばれるものです。

 

今はまだ建設業界の中のごく一部で使われているツールにはなりますが、あくまで移行期間なので普及していない状態です。10年後の建設業界はBIMがかなり広く普及されていると予想されます。

 

内容としても高度で専門性が高く、需要も、将来性も高い仕事内容です。今の段階でBIMというツールに興味を持ったあなたは、かなり感性が鋭いと言えます。

 

今回は建設業界の未来を作る仕事である「BIMオペレーター」について解説をしていきます。

 

筆者は建設業界で働いた経験があり、現在は建設人材専門の人材会社で働いています。建設業界を中からも外からも知っているので、かなり事実に近い内容を記述できるかと思います。

 

この記事を通じて、あなたのより良い未来を作りますので、最後まで読んで頂けると幸いです。

 

 

BIMオペレーターとは?

BIMオペレーターとは「BIMソフトを使って、3D図面を作成する人のこと」です。

 

まず初めに「BIM」と呼ばれるものについて理解してください。BIMとは「Building Information Modeling」の略です。それぞれの意味合いは下記です。

 

  • Building:建物、建築
  • Information:情報(ITのイメージ)
  • Modeling:モデリング

 

建物や建築をITの力を使ってモデリング(構築)していくといった直訳ですが、これではニュアンスが掴みきれないかもしれません。詳しく理解するために、建物を作る流れを簡単にイメージしてみましょう。

 

建物を作るのは職人さんです。職人さんが材料を組み立てて建物を作っていきます。

 

職人さんが現場で作業するには図面が必要です。図面は「設計図」と言ったりしますが、どの様に建物を作ればいいのか?を示しているのが図面になります。図面が必要ということは、図面を書く仕事が必要ですよね。

 

この「図面を書く」というのがBIMオペレーターの仕事です。もう少し細かく見ていきましょう。

 

図面を書くにはCADソフトと呼ばれるものが必要です。CADソフトには色々な種類のCADソフトがあります。具体的に言えば下記の様なものです。

 

  • AutoCAD(2D)
  • Jw_cad(2D)
  • CADWe’ll Tfas(3D)
  • Revit(3D)
  • Rebro(3D)

 

括弧書きでも書かれているように、CADには2Dと3Dのソフトがあります。3DのCADソフトの中でも、中央集権的に図面を書いていくのがBIMです。この「中央集権的に」というのはイメージしにくい部分があると思いますので、一旦は3Dで図面を書く仕事というイメージを持っていれば、大きな認識の相違はないかなと思います。

 

総称すると「CADソフトの中のBIMを使って、図面を書いていく仕事がBIMオペレーター」という認識を持ちましょう。細かいニュアンスが伝わりずらい部分があると思うので、気になる人はお問合せフォームから聞いてみてください。

 

 

BIMソフトの種類

BIMソフトには複数の種類がありますので、それぞれについて簡単に紹介していきます。

 

紹介する中でBIMや建設業界に対する理解が深まると思いますので、見てみてください。

 

先に建設業界の大まかな種類について解説させてください。建設業界の仕事は大きく分けて3つ「建築・土木・設備」に分けられます。建築は建物を作る仕事、設備は建物の中身を作る仕事、土木は橋やトンネルや道路を作る仕事です。それぞれで使用するBIMソフトが変わってきます。

 

Revit

Revitはオートデスク社が開発しているBIMソフトです。Revitは建築のBIMになります。

 

クラウド上で図面を作成・修正することができるシステムです。みんなでクラウド上に3Dの建物を作っていくようなイメージになります。オートデスク社のホームページでRevitを使っているところのイメージ動画があるので、見るとイメージが湧きやすくなります。

 

参考:Autodesk Revit:設計と施工のための BIM ソフトウェア

 

建設業界で働いていて感じる印象としては「海外案件はRevitが多い」ということです。

 

お客様が海外の方だとRevitを使用して図面を書くことが多いです。また、実際の施工は別のソフトを使うけど、納品する際はRevitで納品する、といった形態を用いていることもあります。

 

 

Civil 3D

Civil 3Dは土木に特化したCADソフトです。こちらもオートデスク社が開発しているものであり、日本の土木現場でよく使われています。Civil 3Dに関してもイメージ動画がありますので、見てみるとイメージしやすい部分があるかと思います。

 

参考:Autodesk Civil 3D: 包括的かつ詳細な土木インフラ設計とドキュメント作成のためのソフトウェア

 

アクセスすると難しそうに見えますが、埋め込まれている動画だけを再生してみるだけでも、BIMに対する解像度が変わってきます。動画を見るだけでもいいので、見てみてください。

 

 

Rebro

Rebroは設備に特化したCADソフトです。電気設備・空調設備・衛生設備それぞれを作図するのに使われます。現状でいくとCADWe’ll Tfasが多くつかわれていますが、最近はRebroも普及してきています。

 

コチラに関してもホームページで使用するイメージ動画がありますので、見てみましょう。

 

参考:NYKシステムズ 基本機能

 

動画を見てみると『ちょっと難しそう』と思った方も多いのではないかなと思います。確かに難しいです。Rebroは玄人寄りのソフトなので、いきなり入るのは厳しいです。Tfasから入って、経験を積んで、Rebroへ移行していくのが良いです。

 

 

BIMオペレーターに適正がある人

これまでで、BIMオペレーターという仕事について、なんとなくのイメージは掴めたと思います。建物を作るには図面が必要であり、BIMソフトを使って図面を作っていくのがBIMオペレーターの仕事です。

 

BIMオペレーターには間違いなく適正があります。向いている人、向いていない人がいます。もし、適正がないのにBIMオペレーターになってしまうと不幸なので、適正について理解しておいた方が良いです。

 

ちなみに、今、筆者はBIMオペレーターの目の前で仕事をしているので、リアルなBIMオペレーターの適正が分かると思います。

 

BIMオペレーターの適正①粘り強く物事を考えられる人

BIMオペレーターに向いている人は「粘り強く物事を考えられる人」です。

 

3Dで図面を書いていくと、当たり前にうまくいかないことがあります。全てが全てうまくいく訳ではありませんので。図面を書くと何かしらのエラーが発生します。専門性が高く難しいこともあります。そういった壁にぶち当たったときに、めげずに解決策を考えられる人が向いています。

 

一つ一つ原因を探っていけば解決できる問題が多いですが、それでも上手くいかないことがあります。上手いこといかなくても、考えて考えて、粘り強く考えられるのがBIMオペレーターに求められる適正の一つです。

 

 

BIMオペレーターの適正②学び続ける覚悟がある

BIMオペレーターの適正二つ目は「学び続ける覚悟があること」です。

 

これはBIMに関わらず建設業界全体に言えることではありますが、勉強すべきこと・学ぶべきことが多いです。5年10年20年と学び続けなければなりません。筆者も施工管理として4年半の経験がありますが、まだまだ学ぶことは沢山あるなというステージです。

 

建設業界の仕事は、一つ一つの仕事内容は難しくはありませんが、学ぶことが多いです。だからこそ専門性が高い仕事ですし、経験を積めば高い価値を発揮し、給料も上がっていきます。ただ、繰り返しにはなりますが、学び続ける姿勢が必要になってきます。

 

アルバイトの様に数ヵ月で業務の大半を覚えきれるような仕事ではありません。経験年数を重ねても、学び続けられる姿勢が必要になってきます。そして、学び続けるには「覚悟」が必要です。

 

 

BIMオペレーターの適正③長期的なキャリアビジョンを描ける人

「学び続ける覚悟」が必要であるのと付随して「長期的なキャリアビジョンを描く」というのも必要になってきます。

 

前提として、未経験からいきなりBIMオペレーターになることは難しいです。BIMオペレーターになるには必要なステップがあり、順を追ってステップアップをしていく必要があります。

 

いきなり、3Dでデザインを考えるような、外から見るとキラキラした仕事はできません。現場の理解をしたり、CADの操作方法を学んだり、マネージメントをしたり、資格を取ったりする必要があります。

 

BIMオペレーターになるには、長期的なキャリアビジョンを描く必要があり、時には自分がしたくない仕事をする必要が出てくるかもしれません。長期的なビジョンを描き、目の前ですべきことをするのが必要です。

 

 

いきなりBIMオペレーターになるのは厳しい

上章でも触れましたが、未経験の状態からいきなりBIMオペレーターになるのは厳しいです。

 

BIMは専門性が高い仕事ですので、何の専門性がない状態で、明日からすぐにできる仕事ではありません。現状BIMという仕事自体が多い訳ではなく、門戸も狭いです。門戸が狭いということは、ある程度の経験がある方しかできない状態です。現場の経験も、CADの経験もない人はBIMオペレーターにすぐなれません。

 

ただ、今からBIMオペレーターになる準備をするのは、賢い選択であると言えます。

 

今後BIMが建設業界に普及していくのは間違いなく、将来性も高く、給料も高いからです。今のうちからBIMオペレーターになるまでのキャリアステップを準備しておくことで、今欲しいと思っている願望はかなえられるのではないかなと思います。

 

次の章では未経験の状態からBIMオペレーターになるまでの流れを解説します。

 

もちろん、BIMオペレーターになるまでのステップは複数ありますが、今回ご紹介するのは着実に未経験で多くの人がBIMオペレーターになる為の方法です。

 

時には自分がしたくないステップを踏むことにはなるかもしれませんが、かなりリアルな方法になっていますので、ご一読ください。

 

 

一流のBIMオペレーターになる為のステップ

STEP①現場を経験し、CADの実務経験を作る

『BIMはCADなのだから、まずはCADオペレーターになるべきでは?』と考える人がいるかもしれません。

 

ただ、未経験でCADオペレーターになるのも門戸としては狭いのが事実です。また、CADオペレーターとして成長する為には、現場のことを知らなければ成長が頭打ちになってしまったりします。だからこそ、まずは現場を経験することが大事です。

 

未経験から施工管理や施工管理補助として就業する門戸は広く、多くの人が就業できます。施工管理や施工管理補助として経験を積むと、同時にCADの経験を積むこともできます。

 

実現可能性が高く、現場のことも知れて、CADの実務経験を積むことで選択肢が大きく広がります。

 

BIMオペレーターを目指すのなら、まずは現場経験を積みましょう。

 

 

STEP②CADオペレーターとしての実務経験を積む

現場経験を1年~3年積んだら、次はCADオペレーターとしての実務経験を積みましょう。

 

施工管理や施工管理補助の場合、CADの実務経験は作れるものの、立ち位置としては「業務の一部にCAD操作がある」というものになります。仕事のメインにCADが来ていません。

 

CADオペレーターになれば、業務のメインがCADになります。ここでCADの専門的なスキルを身に着けることができます。日々CADと向き合うことで、CADソフトの操作技術が向上します。現場を経験している為、他のCADオペレーターと比較しても、優位性高く良質な仕事経験を積むことができます。

 

また、BIMソフトはCADソフトの中でも高度な技術が必要です。玄人寄りのソフトです。

 

まずは難易度の低いCADソフトを使えるようになり、そこからBIMオペレーターに就業する為の土台を作ることができます。

 

STEP③資格を取る

施工管理やCADオペレーターとしての経験を積む中で、隙間時間を見つけて資格を取りましょう。

 

建設業界は資格至上主義です。

 

筆者は建設業界以外で働いている人の繋がりが多めですが、建設業ほど資格を重要視している業界も多くないと思います。資格を取らなければできない仕事があるからこそだと思います。

 

具体的にどんな資格を取ればよいか?でいくと「施工管理技士補」の資格を取りましょう。可能であれば「施工管理技士」の資格を取ると尚良いです。2級の施工管理技士を持っているだけで、かなり評価されます。

 

未経験からBIMオペレーターを目指す上で、大きな優位性になりますし、資格取得に膨大な時間がかかる訳ではありません。

 

ちなみに、弊社だと「2級施工管理技士補」の資格を持っているだけで、月の給料が3万円UPします。目先の給料もあがりますし、自分の資産にもなりますので、時間を見つけて試験に合格しましょう。

 

また、宣伝にはなってしまいますが、弊社レバキャリでは「資格取得支援」を行うサポート体制が整っています。筆者は1級施工管理技士まで合格していますので、実体験を元にサポートしていきます。

 

興味がある方は下記フォームから転職相談をしてみてください。

 

 

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STEP④転職する

CADオペレーターとして就業している中でBIMソフトを使う機会が得られれば良いですが、会社の都合でBIMソフトを使えないこともあります。

 

裏側の話をすると、会社として抱えている現場には「BIMを使う現場」と「BIMを使わない現場」があります。現場の配属は割とタイミングで決まったりするので、タイミングが悪ければ、実力があっても「BIMを使う現場」に配属されないこともあります。

 

その場合は転職すると良いでしょう。

 

現場の実務経験もあり、CADオペレーターとしての実務経験もあり、かつ国家資格まで保有していれば、BIMオペレーターとしての案件を見つけるのも可能です。転職活動を通じて、BIMオペレーターとしての案件を見つけましょう。

 

 

STEP⑤BIMオペレーターとして経験を積んでいく

転職して、BIMオペレーターとして働き始めれば、あとは経験を積んでいくだけです。

 

この頃にはかなり専門性が高くなっていると思います。自身の価値も、自身が保有している知識も、経験もそれなりのものになっています。

 

とはいえ、BIMオペレーターになったのは、ゴールではなくスタートです。

 

5年10年と働いていく中で、自身の専門性を磨いて、社会に価値を届けていきましょう!

 

 

未経験でBIMオペレーターを目指すならレバキャリへ!

全くの未経験からBIMオペレーターを目指すなら、レバキャリへとご相談ください。

 

レバキャリでは未経験からの施工管理・施工管理補助の実務経験を積むお手伝いや、CADオペレーターとしての案件も保有しております。また、社内研修であったり、資格支援制度、配属後のフォローにも自信があります。

 

『少し気になるな』『ちょっとだけ相談してみたいな』と思った方は下記フォームより、転職のご相談をして頂ければと思います。

 

建設業界での経験、人材会社での経験を踏まえた上で、あなたのお役立ちができるかと思います。

 

まずはお気軽にご相談ください!

 

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